俺は無限の生命が欲しかった、無限収束の生命が。
俺は制限をかけられ本来の寿命の1/3以下の収束値域で
余命を負わされ、死なされかけていた。そんな感じだ。
社会的に背負わされた役割と責任と負担により
必要過多、背負いきれない、自分自身の本来に
相応しくない余分な拘束と拘縛を受けていた、かのようだ。
古来より永遠の命を欲し奔走するのが
悟りのような概念と言われる、然し、
永遠の生命などにわかにはないと言われる……。
俺は、色々あって、永遠の生命ではなく無限の生命、
自分自身の本来の寿命としての∞の生命が欲しくなったのだという……。
余計な荷物を下ろすという意味で煩悩を払うようになった、
のだという……。俺が最初に捨てたのは、眼鏡だったのだという……。
心の眼鏡も少しずつ外れたという……。